糖尿病性腎症の重症化防げ 浜松市、健康事業報酬を成果連動払い

(全て引用) 浜松市は2018年度から実施を予定している糖尿病性腎症の重症化予防を目的とした宿泊型セミナーに、参加人数や検診結果の改善者数などに応じて委託事業者に支払う報酬が増加する「成果連動払い」を導入する。全国的にも珍しい取り組みとみられる。民間のアイデアで事業の効果を高め、増大する医療費に歯止めをかける。

 セミナーは約半年間にわたるプログラム。1泊2日で食事や運動、生活習慣などを指導する宿泊セミナーを皮切りに、数カ月間隔で2度、電話やメールで経過観察するなど継続的支援を行い、日帰りの最終セミナーで締めくくる。

 成果指標はプログラムの進展に合わせ、3項目を想定する。宿泊セミナーの「参加人数」と、最終セミナーまで全課程に参加した割合「修了率」の2項目では、1人当たりの「基本単価」を設定し参加者人数分を支払う。基本単価は、参加者が増えると連動して段階的に数%ずつ増加する仕組み。

 もう一項目は「生活習慣改善者数」。事業終了時点までに改善した人が一定の割合を超えた場合だけに発生する“出来高”とし、長期間の事業運営に対する委託事業者の意欲の持続を狙う。・・・静岡新聞アットエス